一般社団法人 茨城県介護支援専門員協会

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協会について
会長挨拶
新型コロナウイルス感染拡大による困難な事態に向き合って
茨城県介護支援専門員協会 会長 赤荻栄一

 昨年の12月に突然、まさに降ってわいた新型コロナウイルスによる肺炎は、またたくまに世界中に拡散し人々を死の恐怖に落とし込んでいます。ウイルスという目に見えない相手であり、その治療薬がないために恐怖はさらに増幅されています。とくに高齢者は死亡する確率が高いと言われており、実際にそういう報道が続いているために、みなさんが関わる利用者の中にはサービス利用をためらう方も多いのではないでしょうか。三密を避けろと言い、さらに無用な外出の自粛ということになっているため、なおさらサービス利用から遠のいている方が多いと思います。
 このウイルスの感染を防ぐもっとも重要な手立ては、飛沫感染と接触感染を防ぐこととされています。患者の口から出たウイルスを吸い込むことで感染するのが飛沫感染。そしてあちこちにまき散らされたウイルスがくっついたものに触れたためにウイルスが手についてしまい、その手を顔に触れることによって口、鼻そして目から感染することが接触感染です。したがって、重要なのは手洗いです。ものに触れた手を顔に持って行く前に十分手洗いをするのです。手洗いができない場合は、消毒用アルコールで手指を消毒すればいいわけです。
 マスクは、感染した人が咳をした時にウイルスをまき散らさないようにするためのものです。咳エチケットです。ただ、日本人は昔から風邪をひいたときにマスクをする習慣がありましたから、この感染症が始まってから、マスクをする人が増えています。これは悪いことではないでしょう。しかし、マスクをしていれば大丈夫ということはありませんので、その点は注意が必要です。
 感染した人と接触しなくても、その人がいる閉ざされた場所で長い時間一緒にいるだけで、ウイルスを吸い込んで飛沫感染を起こしてしまう確率が高くなります。したがって、密室で、密集し、密接な状態でいると感染しやすいということになり、それを避ける、つまり三つの密、三密を避けるのがいいと言われます。
 そして、さらに今は、無用な外出の自粛ということになっています。これは、外出して人ごみの中に行くことによって三密の危険が高まるので感染の機会が増えることになるので、それを避けようというものです。とくに、感染者が増え続けている地域への不要不急の移動は避けるべきとされています。不要な外出によって感染者が増え続けると、医療崩壊が起こる可能性が高いのです。
 この新型コロナウイルスに感染すると、2割の人が肺炎を起こすということが分かって来ました。裏返せば、8割の人は軽い風邪症状か無症状なのです。その8割の人たちが感染を広げていると考えられるのです。そして、2割の肺炎の人たちには入院治療が必要です。たとえば感染者が4000人を超えた東京では、2割の人といえば800人です。これは、東京都が新型肺炎の治療用に確保したベッド数とほぼ同じ数字です。ということは、これ以上増えるとベッドが間に合わなくなる、つまり医療崩壊の状態になるということです。ですから、なんとしてでもこれ以上感染者数を増やしたくないということなのです。そのために不要不急の外出をやめてもらおうということになっているわけです。
 緊急事態宣言後半月が経った今、新規発生数は減り始めています。ただ、全感染者数は増え続けていますので、外出制限は、当分の間、続けられると考えていたほうがよさそうです。患者数の増え方が緩やかになり、治療用ベッドが足りなくなる心配がなくなれば、外出自粛も解かれることになります。それがいつになるのか、まだ分かりません。この連休後の状態で判断されるのかも知れません。
 今、世界中の研究者がこのウイルスのワクチンと治療薬の開発に取り組んでいます。治療薬に関しては、既存の薬で効果の期待できそうなものがあるということが分かって来ました。その薬が使えるようになれば、この新型ウイルスも特別にこわいものではなくなります。そうして早く安心できる状態になって欲しいものです。
 そうなるにはもう少し時間がかかりそうです。それまでの間、介護支援専門員にとっても厳しい状態が続きます。最初に述べたようにサービス利用者が減ることだけでなく、医療者同様に介護支援専門員にもウイルスをまき散らすなどという言いがかりがつけられていると聞きます。三密を避けるということは、研修ができないということにもなっています。このような状況が早く終わってくれることを願うばかりですが、それには医療崩壊をおこすことにならないよう、三密を避け、不要な外出の自粛を続けるしかありません。
 しかし、この状態は別の学習の機会を与えてくれています。この時期を利用して、みなさんがそれぞれの仕方で研鑽を積まれることを期待します。この困難な事態に当たり、この事態だからこそみなさんの注力を期待したいと思います。がんばりましょう!

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